これまでの『全国オーナー会議』から『全国加盟店戦略会議』と名称や開催時期を変え、2017年の方針と戦略を説明した。これまでの林社長が全編を通して発表するものから各セクションの責任者が発表するスタイルに変更し、全国13会場で実施される。
今後は、加盟店ごとに現場アドバイザーが同席し、目標設定や課題解決を加盟店と一緒に進めていく「加盟店戦略会議」を展開する。
中長期的戦略を
加盟店一丸となって取り組む
来年度のスローガンを『布石と厚みの実践』とし、全店舗の共通課題として『品質の向上・サービスの向上』と定めた戦略会議。少子高齢化、若者のクルマ離れ、保有台数減少、販売台数減少、ASV搭載車の普及などの市場環境で生き抜くことを中長期的な課題として浮き彫りにした上で、店舗ごとの収益や生産性の成長を促す支援を行っていく方針である。共通戦略にも掲げた品質向上の具体的施策の1つとして、フロント力のアップ、新工法、新商材による技術力アップ(時間短縮)などの研修を中長期的視点で実施する。
成長戦略
7月より始まったカーコンカーリースは、軽自動車に特化したカーリースである。月々1万円の『カーコン9』に加え『カーコン7』といった商材をリリースする。『カーコン9』は残価なし、リース満了後は車両の無料譲渡と、加盟店に使いやすい仕組みである。
他の成長戦略として『スーパーショップ』の認定店制度を見直し、新規顧客の開拓促進や既存客の掘り起こしを実施する(スーパーショップとは高い品質管理とサービス提供を行うユーザーの注目度や期待度が高いショップであり、業界初である『キズ・ヘコミ修理保証』を付与するカーコン車検の実施を行っている店舗である)。
収益拡大戦略
企業との連携による電気料金削減、通信費削減、ETCコーポレートカードの導入、本体価格0円の複合機の提供などをコスト削減の紹介し、低経費とカーコン工法による生産性向上、また外国人技能実習生制度の活用について説明した。
生産性向上戦略
作業者の経験や技術に頼ることの無い無理、無駄を排除した高レベルなカーコン新工法を生産性向上戦略として打ち出す他、様々な新商材を投入し、生産性を上げていく。
新市場開拓・カーコンマーケット
来る2020年に向けて加盟店数1,000店舗を目指す、個人間売買のカーコンマーケット。2015年の個人間売買は12万台と言われ、2020年には25万台まで増えると予想される。カーコンビニ倶楽部では個人間売買を行うカーコンマーケットの強化に乗り出す方針である。カーコンマーケット実施店をこれまでの130店舗から250店舗に増やし500店の取次店として登録。またSS250店舗を取次店として、合計1,000店舗とする。
加盟店には年間200台の個人間売買成約目標を掲げ、グループ全体で収益アップを図る方向性を見せた。認知度アップ、査定件数アップ、売買件数アップ、支援強化策を打ち出した。