車検のコバックの近未来に迫る
年間82 万台、FC 発足から累計1,000 万台の車検を実施しているコバックの現在の加盟店は461 店を数える。ハピカ(ハッピーカーライフ)国際ビルの竣工を昨年9 月に行い、併設された工場の稼働状況も好調であるとのことだ。さらに直営店である陣中店の近隣にアフターメンテナンスを中心に展開する店舗は5 月20 日オープンとなる。タイヤ、オイル、バッテリー、洗車、コーティングといった顧客との接点を増やし、コバック本社を中心にコバックランドを年内には機能させる計画だ。近年のテーマとして「車検屋から予防屋へ」と予防技術の開発に余念がない。
新社屋である「国際」の名を冠したハピカ国際ビルは海外展開を視野に入れているからと竣工式に小林憲司社長は語った。2016 年に入って小林憲司代表取締役社長は海外視察に着手するなど、積極的な動きを見せる。
今回は、そんな小林社長にコバックの海外展開の展望と国内事業についてお話を伺った。
コバックの技術を
世界には段階が必要
小林 我々は元々、修理屋として創業し現在に至っております。高度経済成長を経て、車が日本中に溢れるようになり、技術の発達や整備のニーズが高まるようになりました。整備や修理というものは、車がある所には必要不可欠なものです。ですが、国によって、予防整備という概念や日常的に整備工場が点検を行うといった意識は軽薄である場合があります。そういった背景から、そのままコバックの技術や整備を他国で行うことは難しいと考えております。
現在ではオセアニア、アメリカ、ヨーロッパ、そしてアジアの市場調査を行い、現地の整備をベースに段階を分けて進めていく方針です。市場もそうですが、現地の言語の壁もあって、単純にモノを売るのとはわけが違うため、安心や満足度を売っていくことが出来ればと考えております。
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