グループ会社の自家工場としての役割も
埼玉県と茨城県の県境を流れる利根川。その利根川のほど近くに、今回おじゃました㈱平川モータースがある。創業からほぼ半世紀を数える同社は、観光会社である㈱平川観光も併設している。
ということは、始めに観光会社ありきで、その自家工場が発展したのが平川モータースなのかと思いきや、実はそうではないとのこと。そのルーツは平川モータースで扱っていたレンタカーで、事業が軌道に乗り始めると車両数も増え、車種も多岐に渡り始め、それだったらいっそ観光会社もやってみては?となり、平成10年に創業し現在に至る。
ずいぶん思い切った事業展開に思えるが、実は地元には観光会社が少ないこともあって、地域の学校からの引き合いはもちろん、他の観光会社からの応援要請もあるなど、決して的を外してもいない状況だ。
ここで使用する観光バス約15台、マイクロバス5台、レンタカー用の乗用車は、もちろんグループである強みを活かして平川モータースで整備を担当する。いわば自家工場の役割を果たしている。
圏央道のIC開設で飛び込み客が増加
平川モータースの入庫状況はというと、多くの同業他社がそうであるように、前年を超えるということは少ないという。しかし、今年2月に全線が開通した圏央道の境古河ICが近いこともあって、飛び込み客がわずかながらも増えてきているというのは明るい材料である。
とはいえ、こうした状況ではベースとなる基盤客の他社流出をいかに防ぐかが重要で、全体の1割を占めるという法人客に対しては、年に3 ~ 4回、全車両の整備計画書を提出しており、こうした取り組みから面倒見のよさが好評を博している。
車両・顧客の管理をMOTORJIMがサポート
当然ながら、上記のように法人客1社1社に対して整備計画書を作成する、それも年に3 ~ 4回となると、とても手書きでは対応できない。そこはベースシステムのMOTORJIMあってこそである。実は平川モータースのユーザー歴は長く、かれこれ20年近くになるという。
「本格的なシステムを使うのはMOTORJIMが初めてでした。導入当初はパソコンに慣れていないこともあって、使い方を覚えるのが大変だった覚えがあります。困った時にはサポートの方を呼んでいましたが、すぐに飛んで来てくれるので、本当によくやってくれています。今ではその回数もだいぶ減りましたが」とは平川保行工場長。こうしたベースシステムのサポート体制を見ることで、逆にアフターフォローの重要性を再認識したほどだという。
このところ、車検や一般整備はなるべく安くと心がける一方、その分、自動車保険に力を入れており、専任者1名+2名(工場長含む)体制で臨んでいる。損害保険ジャパン日本興亜の代理店としては県内でも上位に入るのだとか。獲得した顧客情報はもちろんMOTORJIMで管理している。
会 社 名: 株式会社平川モータース
所 在 地: 茨城県猿島郡境町長井戸730-14
電 話: 0280-87-0551
F A X: 0280-86-5318
営業時間: 8:30~17:30
休 日: 日曜日、祝祭日
業務内容: 民間車検場
一般大型小形自動車販売・整備
レンタカー、自動車保険