コンシューマー向けではおなじみのリンレイ。オートバックスやイエローハットで様々な商品を販売しているが、自動車関係の業務用プロ向け製品ではなじみが薄いだろう。
今回リンレイは、プロ用商材の認知度を広めるべく、IAAE2019に初出展をし、以下の3つのテーマに特化し製品やサービスを提案した。
・高品質で良いもの
・時間短縮
・簡単にできるもの
これからの自動車業界はどんどん厳しくなることは必至で、その中でも特に厳しいのが、新車が売れなくなってくることである。自ずと中古車に注目が集ることになる。新車ディーラーでも下取りした車両をいかに早く商品化するのかが重要になっているが、中小の販売店や整備工場などでも同じことが言える。
さらには最近生産労働人口が減少しており、熟練者が少なくなっているため、下取りしてから売るまでの時間短縮ができ、アルバイトでもできるような簡単な製品が求められる。
IAAEに初出展をしてみて来場者の声を聞いたところ、やはり「時間短縮して早く商品化したい」「簡単に施工できなければ意味がない」などの声が上がっているそうだ。中古車は生ものであり、いかにして早くさばくかが重要である一方、見栄えが悪ければ中身が良くても販売することは困難である。
こうした要望を、同社がコンシューマー市場から得たノウハウや技術を使って、プロ用にアレンジ・具現化したものが、今回の出展物というわけである。コンシューマー市場で売れている製品はすなわち、ユーザーが求めているものであり、それをサービス化すれば整備工場も儲かるのである。このように、コンシューマーがかゆいところを知っているのが同社の強みである。