有限会社エイ・エル・ピー
代表取締役 八尾稔啓 氏
感動夢工場 第36回研究会 講演
お客さまの心をくすぐる感じが加われば、同じPRでも変わると思います。相手の生活パターンに合わせて、物語を生むということです。例えばクルマを売るにしても、「今年のクルマはこんなメカが付いていて、乗り心地がいいですよ」などといっても、今時乗り心地の悪いクルマなんてないでしょうから、それよりも同じレジャーに行くのにしても、ブラックバス釣りをやっている人に向けて、「後ろにバス釣りのルアー竿の配置がしやすい」とか、「後ろに腰掛けて川釣りができます」とか、そういうパターンの方がイメージしやすいじゃないですか。相手の生活に合わせたクルマの使い方提案ということです。
お子さんができた時はルアー釣りに行くのだけれども、「2階に上がるとテントができるとか色々な工夫がしてあると家族で使えますね」というような提案ができると思います。
ただ、クルマをベースにやり過ぎている感じもします。もう少しクルマから離れてもいいし、ワークライフバランスとか人生まで考えたらどうなのか。あるいは地域で考えたらどうでしょうか?
今、東京では運転免許を取らない人が増えてきていて、クルマが売れないという話もよく聞くのですけれども、地域は年寄りばかりが増えてきて、免許の返納も言われています。そうなると足回りがないので、そのための足回りになるようなもの、例えば、地域のNPOにクルマを買ってもらってそこで活用する方法も含めて売るとか、色々な方法がありますよね。売り方の視点を変えると、同じクルマを売るのでも変わってきませんかというお話です。
(一部抜粋)