感動夢工場 講演 佐藤和彦

お客さまの要望にマッチした様々なメニューを用意し、納得いただけるメンテナンスを通じてお客さまに感動を与える整備工場を目指す感動夢工場(髙間専逸会長)は、去る3月14日・15日に、第16回定時総会ならびに第35回研究会を開催した。
初日は、定時総会に引き続いて研究会が開かれ、日本総合研究所・特任研究員の佐藤和彦氏を講師に招いて講演を行った。2日目はこの日より開催となった第16回国際オートアフターマーケットEXPO2017を見学した。

髙間専逸会長
挨拶

最近高齢者の事故が多いので、高齢者の免許制度を新しく変えるべく、違反などがあると講習を受けてまた受からないと運転免許を回収するという仕組みも出てきているようです。

一方、地方に行けば行くほど高齢化社会が進んでおり、なおかつ自動車は生活の足という側面もありますので、クルマの保有台数もこれからどうなっていくのか、先が見えない状況です。

ところで融雪剤として塩化カリウムを撒いている関係で、北海道では今の時期に高速道路を走りますと、道路が真っ白になっています。クルマもかなり傷んでいるでしょうし、そういった意味ではぶつからないクルマや、また新たなシステムのクルマが出てきた時に、こうした塩害によるシステム障害が起こらないのか危惧するところですが、技術セミナー、そして情報をしっかりと受けて、本来私たちがお客さまに対してやらなければならないサービスをしっかりと提供しながら、頑張ってまいりたいと思いますし、会員企業の発展を願っております。

講 演
明日を勝ち取る整備工場

一般財団法人日本総合研究所
特任研究員 佐藤 和彦 氏

経営者が一番考えなければいけないことに、企業外環境と企業内条件というものがあります。企業内条件(会社の中のもの)というのは放っておくと常に固定化する方向に動いていきます。一方で企業外の経営環境というのは、流動化してどんどん変わっていきます。外部環境の一例は言うまでもなく技術で、がんがん変化していきます。お客さまもどんどん変化していきます。消費の構造そのものが日本の場合も国際的なものもどんどん変化しています。

この外部環境と内部条件がミスマッチを起こしていると会社が機能しなくなってしまいます。このミスマッチによって潰れていった会社は枚挙に暇がありません。ですから、経営者がやらなければいけないのは、固定化する企業内の条件を、激しく流動化する企業外環境に合わせて行く活動が経営活動であって、その中心となるのは常に製品であるとか事業ということです。

世の中の環境というどんどん変化していくものに対して、皆さま方がどうやって、何を中心にやっていくのか?経営者にとって大事なのは2つでして、何をやるかとどうやるか、whatとhowです。この両方がセットでないとダメです。

例えば新車販売で、新古車もやることを決めたとします。新古車で成功するには、100台以上並べることです。ですから、少なくとも1億から2億円を積んでどかんとやらないと、全然成功しません。皆さんはだいたい何(what)しか言いません。本当に目鼻が利いて、成功させている人は必ずhow、どうやってやるのかも見ています。(一部抜粋)

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