ニューサービスと料金体系

自動車整備業の接客対応術50

点検と整備と検査を明確にすることは、それぞれが料金収受の対象になります。従来診断料は他の作業に含まれた形になっておりましたが、ニューサービスの実施においては収受されるべきで有料化へのまたとない機会です。ニューサービスの情報提供には次のような類型があります。

自動車検査員の点検・検査の結果

これらABCDのケースに、それぞれ「今回整備」「予防整備」の選択と「お客様の注文整備」が組合わされます。大変複雑になりますので、従って整備料金の請求に当たっては料金体系を整理し、お客様にわかりやすい整備料金の対応を図る必要があります。ニューサービスに伴う整備料金体系の一つの案を考えてみました。

Ⅰ.自動車整備料金分離請求方式・・・ご用命時に前金にて先に清算

1.概算見積書の交付

2.前金で受領する料金

(1)「基本点検技術料」

ア.点検技術料(12ヶ月・24ヶ月)
イ.保安確認検査料
ウ.エンジン・下回り洗浄料

(2)「車検諸費用」

①法定諸費用

ア.検査登録印紙代
イ.自動車重量税印紙代
ウ.自賠責保険料( ヶ月)
エ.自動車税( ヶ月)

②検査(車検)手続き費用

ア.申請用紙代
イ.検査事務費用(記録簿及び適合証作成)
ウ.指定検査設備機器使用料

3.指定整備完了時に清算する料金

①整備技術料金(注文整備を含む)

②部品油脂消耗品代

③再検査料金(追加保安確認検査料)

Ⅱ.整備料金一括清算方式

(A方式)・・・車検諸費用は前金とし、整備料金は整備後に精算をする。

1.概算見積もりの交付

2.前金にて先に清算する料金等

「車検諸費用」・・・上記Ⅰ.2.(2)に同じ

①法定諸費用

②検査(車検)手続き費用

3.指定整備完了時に清算する料金

①「基本点検技術料」

ア.点検技術料(12ヶ月・24ヶ月)
イ.保安確認検査料
ウ.エンジン・下回り洗浄料

②「整備技術料」(注文整備を含む)

③「部品油脂消耗品代」

④「再検査料」(追加保安確認検査料)

(B方式)・・・整備後に一括して、整備料金、車検諸費用を精算する。

「基本点検技術料」「整備技術料」「部品油脂消耗品代」「再検査料」及び「車検諸費用」は、指定整備完了時に一括清算する。

 

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