安全と困った

「安全」と「困った」の商品づくり

自動車整備業の接客対応術50

「安全」は、人間生活に普遍のキーワードです。同様に自動車整備業界にとっても重要なキーワードといえます。この「安全」を事業コンセプトとするびじねすも数多く存在しますが、ニュービジネスの中から安全を事業としている「砂場の消毒ビジネス」について考えて見ましょう。

公園や幼稚園、そして学校の砂場が、ガラス片などの異物の混入や目に見えない大腸菌や寄生虫卵などで汚染されていることは良く知られていますが、そんな砂場で何も知らない幼児達が無邪気に遊び興じ、つい夢中になって砂まみれの手を口に入れたりする光景を目撃することがあります。子供たちが異物で汚したり、腹痛や寄生虫に苦しむことが容易に想像されることです。公園の掃除は管理する市町村の公園管理事務所が実施しています。しかし、異物は取り除けても砂の消毒までは手が回らないのが実情です。

ココに目をつけたのが「砂場消毒ビジネス」です。実は、砂場の消毒に挑戦したビジネスは10年前にも登場しましたが大掛かりな装置が必要なため成功しませんでした。今回登場したものは、オゾンの殺菌力を応用してオゾンの溶融水を砂に散布し、抗菌力のある鉱物砂やセラミックを混入して殺菌力の持続を可能としたもので、人体に無害なものです。

装置の大きさは人が担ぐことができるほど小型化できました。まさに、科学の進歩がビジネスチャンスを現実のものにしたと言えます。砂場消毒ビジネスから、次のような教訓が得られます。

社会の「困った」はビジネスチャンス

「欲しいこと」よりも、「困っている問題」を解決すると確実なニーズをつかむことができます。

「安全」は社会生活の基本キーワード

安全は、誰もがほしがるものです。

整備業も「安全」と「困った」をビジネスとしている業界です。いろんな視点から「安全」と「困った」を見つめて新しいサービスや商品の開発に取り組むべきでしょう。

 

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