自動車整備業の接客対応術50
サービス業こそスピードが求められます。スピードを売り物にして新市場を開いた代表格がクロネコヤマトの宅急便です。郵便や他の運送業が遠隔地への配達期間が3から4日かかっていた時代に翌日配達という常識破りの配達スピードを商品化し、宅急便市場を作り出しました。今や郵便局をしのぐスケールのビジネスを開拓しただけでなく、ついに、郵便局を宅急便市場に引き出したのです。更には郵便局のサービス面での対応を民間レベルに近づける変革を促したのです。宅急便よりもっと早いものはないかとの要望に応えて登場したのがバイク便でした。都市部の渋滞を縫って走るバイク便の速さが受け、ビジネスとして認知されるにいたっています。宅配ピザも注文を聞いてから30分以内に届けることをうたい文句にして急成長したのは記憶に新しいところです。30分以内に届けることができなければ代金はいらないとまで、スピードにこだわることを一時は競っていたものです。自動車整備業も車検についてみると、かつては2から3日かかっていたものが、1日になり半日になり、さらには1時間へとスピードアップがなされてきています。早く出来上がっているにも関わらず、もったいつけのため、わざと納車日を遅らせるなんてことは論外であります。