特徴の無いは忘れられる

自動車整備業の接客対応術50

特徴の無いは忘れられる

芸能界には、毎年たくさんの新人が登場し、いつの間にか消えていきます。綺麗やハンサムだけでは通用しないのが芸能界。スターと認知されているタレントには個性と芸が光ってます。美空ひばりのように故人となった後も語り継がれる芸もあります。

グルメブームがおきたとき、メディアが競って取り上げる飲食店には、共通してその店ならではの個性が見られました。

大阪は天神橋商店街にあるお好み焼き屋は、店主自ら作り、絶対お客様に手出しをさせません。そこの店主のこだわりは、お好み焼きを毎日焼いている私が、お好み焼きを美味しく作ることを、一番知っているからこそ私が作る、にあります。このこだわりと味がお客様をひきつけてやまず、午後9時までには売り切れ閉店と言う訳です。

さて、自動車整備業界を振り返ってみますと、全国には数万工場の同業者がいます。私が暮らす大阪には4000を超える事業所があります。私はこの業界で仕事をしている関係で、すばらしい技術や特徴のある整備工場をたくさん知っています。しかし、お客の目で見たとき、果たして広くお客様に知られている整備工場があるかと考えますと、残念ながら数えるほどしか浮かんできません。

なぜなのか、自動車整備業はこれまで車検整備を中心に経営を続けてきたために、工場間の違いが少なくなってしまったからです。これからの大競争時代には、特徴の無い企業はお客様から忘れ去られることとなります。

今さら特徴なんてと自社の特徴がわからなくても、自身が得意とする分野が、きっとあるはずです。その部分を工夫して伝えることによって、お客様には特徴がある整備工場だと認知されます。アピールの仕方で、特徴がうまれることもあります。

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