隣の芝生は何色だ?
せいび界2015年8月号
先月号は目標の必要性などについての内容でした。目標から逆算して行動を決定し、社員と目標達成に向けて共有していかなくてはいけません。
朝を活かす企業が勝つ!
さて、共有するにはどうすればいいか、他の業界では当たり前に行っている、あることが必要だと言われています。それは、朝礼です。朝礼を行っている整備工場であれば効果は分かっていると思いますが、朝礼では1日の流れや、現在の状況が把握できます。
飲食店然り、事務用品機器販売店(ウチです)然り、当たり前のように朝礼を全社員で行っています。節目で行う打ち合わせは、目標に対する進捗状況の確認も出来ます。
当たり前は当たり前で他もやっている 「当たり前のことを言っている」などと思う方もいらっしゃるかも知れませんが、他の業界に比べ、自動車業界は、教育面や意識面に後れがあります。今後、ますます状況は厳しくなります。言うまでもなくハイブリッド車や燃料電池車などは普通の技術だけでは対応出来なくなってきています。今後、5年、10年で淘汰される時代が来ています。当たり前のことをやっているのは文字通り当たり前で、他社との比較をするためには、+αが必要です。
得意先を特別扱い、いい意味での差別化するのは、どの会社でも行っています。では他社と差別化するには何をすればいいか、それは会社によって出来る内容は変わってくると思います。ただ単に、「顧客満足度を高めます」というのではなく、どのように高めるのかが、重要になってきます。そのためにも、朝礼が重要になってくるのです。
社員に責任感を与える、そしてフィードバックをする
朝礼と同じように、社員と目標の共有を図るには、社員に責任感を与えることが近道ともいえます。責任感と一言で言っても役職を付けるのではなく、仕事に対する目標値や実践値に対するフィードバックを社長が行えば、社員は責任感を感じます。「よくやった、お疲れ様」だけではなく、目標を決めさせて、その目標に対する状況を評価する。目標を持つことで責任感も生まれ、達成のための工夫も行います。それが日々の積み重ねになり、会社を成長させ、未来を明るくする一歩となるのです。
三好 高史
㈱ビジネス通信工業 取締役。
企業用の電話、FAX、OA機器の販売、リースまで幅広
く扱う。日本全国の自動車業界とはOA機器の導入で幅
広い繋がりを持つ。異業種の営業マンでありながら、「自
動車業界が好き」というスタイルで様々な会合に参加し、
情報交換を各地で行う。年齢44 歳。座右の銘「一期一会」