オイルフィルターに隠された汚れ

え!? お客様が知らないオイル交換の実態
オイルフィルターに隠された汚れ

今回、重要なメンテナンス項目の1つである「オイル交換」と「オイルフィルター」の関係について皆様に重要な事実をお伝えする。お伝えするのは、静岡県の自社工場でオイルフィルターの一貫生産を行っているエイケン工業である。同社は今年で創業50周年を迎えるメーカーである。

オイル交換は顧客との大事な接点エンジンオイル交換は、ガソリン車で言えば5,000kmないし半年で交換するのが一般的です。自動車整備工場にとって重要な顧客との接点の1つであると思います。そんなオイル交換のためにお越し下さるお客様のために、改めてオイルフィルターの交換について考えて頂きたいと思います。オイルフィルターを交換することの重要性を理解し、そのことをお客様にお伝えして頂ければ、お客様はオイルフィルターの交換により一層関心を示してくれるはずです。

オイルフィルターは毎回交換をしていますか?

オイル交換をする際、オイルフィルターは毎回交換されているとは限りません。皆様の中には、オイルフィルターは「オイル交換2回に1回」と認識されている方も多いと思います。ここで1つの疑問が生じます。オイル交換が終わってキレイなオイルで満たされたオイルパンの中で、交換しなかったオイルフィルターの中に残っている、劣化した使用済みのオイルはどうなるでしょうか。

フィルターを毎回交換する理由

下の写真をご覧下さい。オイルパンに見立てた実験容器の中に使用済みのオイルフィルターを投入する実験をした時のものです。オイルフィルター内の使用済みオイルが広がり出す様子がお分かりになると思います。

※実験のためオイルの代わりに水をしようしております。

フィルターから汚れたオイルが広がり出す様子をYouTubeで公開中。

エンジン内を循環するオイルに混入した、エンジンが摩耗した金属粉やスラッジ等の不純物を濾過し、オイルのコンディションを保つのがオイルフィルターの役割です。そのオイルフィルターから、不純物を含んだ劣化したオイルが流れ出てきたら? 新しいオイルと共に、エンジン内を循環し始めたら?

エンジン不具合の原因の一つはオイルのメンテナンス不足

オイルは「エンジンの血液」と称されるほどエンジンにとって重要な役割を担っています。その重要なオイルのメンテナンスは、オイル交換だけでは不十分です。大切なお客様のため、改めてオイル交換について考えて頂ければ、と思います。

オイルフィルターとは

オイルフィルターは、エンジン内部を循環するオイルをキレイにする役割を持っています。エンジン内部で発生する金属粉やスラッジ、カーボン等によって汚れたオイルはオイルフィルターを通って濾過されています。エンジンにとって重要な役割を担う部品のひとつです。

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