毎朝、朝食から出勤までの時間帯は、5歳の息子にテレビのチャンネルを占拠されている。彼のチョイスはNHKの教育テレビなので、選択の余地なく同じ番組を観ることになるのだが、その中に「0655」なる5分番組がある。大人向けとも取れる番組だが、基本構成はその日が何月何日何曜日なのかを知らせるショートアニメと視聴者投稿によるイヌorネコ自慢、それとオリジナルソングを流すというもの。
この姉妹番組として、夜中の12時前に放映しているのが「2355」である。こちらは観たことはないのだが、たまに視聴を促進するために一方でしか流していないコンテンツをもう片方で流すという試みをお互いに行っている。
この試みの一環で、主に「2355」で流していたオリジナルソング「変な気持ち」、歌詞は3パターンあるのだが、そのうちの1つが妙に心に残っている。内容は、ポリバケツにセットするゴミ袋の、最後の1枚をセットする時の心境を歌っており、最後の1枚をセットすると今までゴミ袋を入れていた外袋は空になり、今まで自分が中に入れていたゴミ袋の中に今度は外袋がゴミとして捨てられる時に、何とも言えない気持ちになるというものである。この気持ちを「なんだ この気持ちって」という歌詞に込めている。
せいび広報社で起こる、なんだ この気持ちって 実は弊社でもたまーに、こういう気持ちにさせられる電話がかかってくる。先月もこのコーナーで紹介したが、弊社ではロードサービス関係の研修である「有償運送許可研修」を行っている。この研修に関して、すんなり何も言わずに受講申込をしてくる人もいれば、「まだ席に空きがありますか?」とか「自分は他県だけど受けられますか?」といった質問をした上で申込をしてくる人もいる。
これがエスカレートして、「許可申請のやり方は?」とか「申請に必要な書類は?」などと聞かれて、しまいには「○○(研修で話す内容)って聞いたんですけど、本当ですか?」と、研修を受講する前に研修で話す内容を電話でほぼ話してしまって、もう研修で話すことないじゃんという状態に陥ることが、たまーにある。まさに、「なんだ この気持ちって」である。
これで研修に来なかったら商売上がったりになってしまうところだが、許可申請をするためには研修を受けた証である受講証明書が必要になるので、申請をしたい人は絶対に受けに来てくれるのが、せめてもの救いである。しかし、気持ちのもやもやは収まらないという…。
さて、整備工場で「なんだ この気持ちって」となることがあるだろうか? 例えば、こんなケース。インターネットが使えない、高齢ドライバーから車検に関しての問い合わせの電話があった。現車を見れば一発なのだが、どうしても電話で概算の見積も教えて欲しいというので、車検証を引っ張り出し、オイルはいつ交換したか聞くと、「オイルって何?」と聞かれて始まるオイルの説明…さんざんっぱらやり取りした挙句、結局自社には入庫しなかった…。なんだ この気持ちって(ちょっと違うかな?)。この事例は単なる想像でしかないが、募集したら色々な「なんだ この気持ちって」な事例が集まるかも。募集してみるかな。
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