インターネットで情報を発信すべし!
TVCMや新聞広告、雑誌広告においても「○○で検索」といった表現が珍しくなくなってきている。要するに、「詳しくはインターネットで検索してね」ということなのだが、それだけ、人は何かやろうとしたらまずはインターネットで検索をかけるというのが当たり前の行為になってきているというわけだ。
この辺りについては先月号の「整備工場のためのインターネット活用講座」でも触れていた通りで、インターネット経由の情報発信環境を構築しておかなければ、自社を選択候補の中にすら入れてもらえないことになる。つまり土俵にすら上げてもらえない、戦わずして負けているということなのである。
作ったら終わりでなく、作ってからが始まりなのだ
かといって陥っていただきたくないのが、「よーし、ホームページも作った、Twitterも始めた、これで安心だ」である。これでは単に入れ物を作ったに過ぎず、中に入れるものまでは準備できていない状態なのである。そこを通じて発信する情報を用意する、しかも絶え間なく続けていって初めて意味を成すのである。
この状態、何かに似ていないだろうか?車検や鈑金などのFCに加盟して、「よーし、これで何もしなくても客がバンバン来るぞ」となった経験や、そのような体験談を聞いたりしたことはないだろうか?
たしかに、そのFCに知名度があれば、看板を掲げるだけである程度の集客は見込める。しかし、だからといってFCでの決まりごと、例えば接客の仕方だとかをきっちり実践し、レベルを維持できなければ、看板効果も半減である。つまり、このケースで言えば、FCの看板だけあれば何もしなくともお客さまが来るということではなく、接客レベルを落とすまいと頑張り続ける自社努力が看板の効果と相まって結果的に集客に繋がっているというわけである。
さらにいえば独自サービスがあれば鬼に金棒
ということで、インターネット経由の情報発信環境も作って終わりでなく、情報を発信し続けるからこそ、それに引かれて人が集まり、来店にも繋がるのだ。
とはいうものの、情報を発信し続けるというのは、なかなかにしんどいものである。この点を補うため、自社にしかない独自のサービスを展開するべきである。別に日本で唯一でなくてもよい。少なくとも地元では自社だけというサービスが展開できれば、その点をアピールするだけでも集客効果はかなり高いはずである。
かくいう弊社も独自のサービスをいくつか持っており、その結果、引き合いが引く手あまたという状況を生み出している。例えば、今あなたが手に取っているこの「せいび界」、自動車整備業向けの雑誌としては唯一のフリーペーパー(購読料無料)である。合わせて業界随一の20,000部という発行部数も手伝って、「ウチも広告を載せたい」と広告掲載希望が殺到している。
他にもロードサービス関係の研修である「有償運送許可研修」だが、他の研修実施団体が決まった時期に数回だけ研修を行うのに対し、弊社では毎月1回、希望者1名からでも研修を行っているため、最近ではインターネット経由での申込がやはり殺到している。
ぜひ御社も、インターネット発信+独自サービスで既存客はもちろん新規客のハートをがっちり捕まえて、この厳しい自動車アフターマーケットを勝ち残っていただきたい。でないと読者が減ってしまうし(笑)。