■まずは業務分担を明確にする
「あなたの今の業務はなんですか」と聞いたらあなたの部下はどう答えるだろう。ただ「車の点検と修理です」と答えたら、これはトップのあなたの教育不足だ。
自分の仕事の内容が細かく言えるようでなければ、いくら声を大きくして命令したとしても、その人は全く仕事の中身を理解できていない。
まずはトップが各自に業務の内容を具体的に示すことだ。口頭でダメなら各自に文章で示すことだ。
それでもまだ経験が浅く理解が出来ないようであれば、本人の横で直接教えてやることが大切だ。
■技術・技能・知識の習得基準を示す
今の業務の理解ができたらそのままで良いというわけにはいかない。それぞれが次の高度な作業に取り組めるような人財を育てなければいけない。
まずは役職あるいは資格ごとに、最低限必要な技術・技能知識の基準を示すことが必要である。
決めにくい場合は、勤務年数、いわゆるキャリアによって決めてみてはどうだろう。「入社1年目は○○○ができる」とか「入社5年目は○○○までできる」と、できるだけ具体的に示し、それが各自目標と意欲が持てるようにしてあげよう。
■達成目標を自分でたてさせてみる
自分の仕事が理解でき、技術や技能がそこそこ身についてきたら、次は上司からいちいち指示されなくても自ら進んで任務を遂行できるように育てなければいけない。
自分が進むべき目標を立てさせてみよう。トップはそれをみて、どの程度理解できているかを判断し、違っていれば積極的に助言を与えて欲しい。