若者の無関心、無感動を直すには

グループの輪に引きずり込め

黙々と自分の仕事をこなしているが、回りのことは我関せずでひたすらわが道を行く。20代から30代にかけてよく見られるタイプである。小家族の中で、比較的恵まれた家庭環境で育った影響ではないかと思われる。

このようなタイプの者たちは決して能力がないわけではなく、組織、集団の中での自分の関わり方がわかっていないだけなのだと理解したい。

とかく自動車整備の仕事は現場では一人で作業する場合が多い。それだけに意識して工場全体、部門の中の一員としての意識付けが大切になる。

リーダー的役割を与える

グループの一員としての意識を高めさせるためには、業務処理能力があるレベルに達したら、ある部分について責任を持たせるのがよい。自分だけの殻に閉じこもっていれば済む状態から脱皮させるのだ。

面倒を見る後輩や、部下をつけてみよう。否応なしに無関心でいられない状況づくりが、感情表現が出来る人材に作り上げていく。

感動を実体験させる

無関心、無感動な行動を取る者は、おおむね、心を揺り動かさせる感動体験が不足している。仕事を通した感動体験は、やはり仕事の達成感と、成功体験である。

与えられた目標を達成した、ユーザーから礼を言われた、上司からほめられた。こんな基本的な体験が不足しているのだ。

出来る目標にチャレンジさせ、その結果を前向きに評価してやろう。成果が現れるようにそれとなくバックアップしてやる。人との係わり合いの中で自分は仕事をしているという実感を持たせることだ。

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