自己中心的な社員への働きかけ
組織とは何かを教える
企業、工場は組織である。この基本を社員によく理解させることだ。
組織とは、目的を最も有効に達成するために仕組まれた、経営要素(ひと、もの、かね、時間、情報等)の集合体である。
企業の目的である収益を獲得し、結果として社会に貢献するため、人の集団が力を合わせて毎日の仕事に取り組む。これが組織活動である。社長といえども一人で出来ることはしれている。ましてや一社員が一人で自分勝手なことをしていては、組織活動を乱してしまう。それでは自己中心的な行動を取りがちな社員へは具体的にどう働きかければいいのか。
役割を与える
それには、組織の役割を教えると同時に、組織における役割を明確にしてあげることがまず大切だ。○○整備工場の一員として、あなたはどのような役割を果たすことが組織にとって有利なのか。
組織の中における立場を分からせると同時に、自分が組織員として認められているのだということも認識させる。そしてその役割も経験と実績、能力によって、より重要なものになっていくことも教えよう。
チームの評価を優先させる
どんなに一メンバーが優れていて活躍しても、チーム全体の力が発揮できなくては試合に勝てないのが団体スポーツの鉄則である。これと同じで企業においてもいかにチームワークが大切かは、徹底的に教え込もう。全社および所属部門に、あなたは何が貢献できるのか。チームあってメンバーであることを教えると同時に、どんなに個人が頑張っても、チームワークを乱したりチームに貢献しない者の評価は低いことを明言しよう。