整備業のあり方を考えられるメカニックに
上司がビジョンと理想を持つ
ただ漠然といわれたことをやっているメカニックでは、将来の成長を望めない。常によりよくなろうという前向きな意欲をもったメカニックは、日常の当たり前の仕事をしてもそのレベルが違ってくるものだ。
そのような姿勢を持てるようにするには、放って置いてなるものではない。やはり先輩上司の言動が大きく影響する。
将来の展望やビジョンをもたない上司や先輩の下では、資質のあるメカニックでもいつの間にか単なる作業員になってしまう。
自動車整備業に携わる使命と理想を分からせたかったら、上司が整備業の在り方の信念をもっていることが先決である
時代の変化を学ばせる
上司先輩が、日頃理想を語り、新たなチャレンジの姿勢を見せていれば、現場のメカニックも自然とその気になってくるものだ。
新聞、雑誌で参考になるものがあれば、コピーして読ませたり、時には自腹をきって本を買わせてみる等の刺激も必要だ。
自動車関連の法改正の情報も自分が学びながら、現場のメカニックにも学ばせよう。若手のメカニックは、まだ考え方も柔軟であるからこちらが積極的に刺激を与えていけば必ず反応してくるはずだ。
他企業のものとも接触させる
仕事の必要な技術講習会への出席をさせることは当然として、時間が許せば、振興会、損保会社等が主催する研修会にも前向きに出席させよう。
自分の工場だけの情報では、視野が狭くなってしまう。必要とあれば、同業、及び関連異業種の他社も見学させる機会をもつことだ。