目次
自動車整備業の人材育成
人を活かす50の法則
■イエスマンのよさは認める
言われたことは素直に「はい」と返事をして黙々と行動する。
このようなメカニックも貴重な存在ではある。そして言われたことに一々逆らって反抗する部下に比べたらかわいい存在である。
■イエスマンを自分の都合のいい奴にしてはならない。
そうかといって新人社員ならともかく、ある程度の経験を積んだ部下が、いつまでも単なるイエスマンではあなたの整備工場の人的能力は高まらない。
素直に言われたことはやるが、それ以下であってもそれ以上のことはしない。これでは将来、部下をリードし、積極的に仕事のやり方を改善したり、新しい課題に前向きに挑戦したりすることはできない。
そこで注意をしなければならないのは、単なるイエスマンの存在は、経営者、経営幹部であるあなた自身の問題ではないか謙虚に反省してみる必要がある。
イエスマンではいけないなどと口では言いながら、実は内心、自分の都合のいいイエスマンを望んではいないかということだ。
■自ら考えさせ、その考えを受け入れる姿勢を持て
イエスマンを作ってしまう大きな原因の一つには、相手が提案したり自主的に挑戦しようとしていることを、あなたがなんだかんだと言って結局つぶしてはいないかということだ。成長しないイエスマンを作らないためには、前向きなことには社内の上下関係にかかわらず自由に発言し、相手の意見に耳を傾ける風土づくりがなくてはならない。そしていい発想は実現させてやる。そんな度量がぜひ必要だ。
考える習慣をつけさせる
指示命令をする前に一言アドバイス
- 君はどう思っているか。
- ともかくやってごらん。
- 何かあったら相談しなさい。
- こういう考え方はどう思う。
- 君ならできるよ