近年、整備工場の新規集客は厳しさを増しています。一昔前であれば地域に車検のチラシを入れると一定の新規客の獲得ができましたが、現在では整備工場の新規集客は難しい時代になっています。
一方、新規集客を安定的に実施している整備工場も存在しています。どのような方法であれば新規集客が可能なのでしょうか。
整備工場は「見込み客」獲得が不得手?
集客に成功している整備工場がどのような方法でお客さんを集めているかと言うと「見込み客」を集めことに注力しているのです。お客さんは「今すぐ客」と「見込み客」にわけることができます。
「今すぐ客」とは、すぐにお金になるお客さんのことです。整備工場の場合、車検客など売り上げになるお客さんのことを指します。「見込み客」とは、いずれお客さんになる人のことを指します。例えば、無料点検ユーザーや、修理相談に来たお客さん、イベントで初来店したお客さんなど、その時はたいした売り上げにならなくても、いつか自社のお客さんになる可能性があるお客さんのことを言います。
集客がうまくいかないお店は「今すぐ客」を集めようとしますが、実は「見込み客」を集めることができる工場の方が集客に成功しています。新規車検ユーザー1 人を集客するより、イベントでオイル交換客を10 名集めて、その10 人にセールスを行い、車検ユーザーを2 名獲得する方が簡単なのです。
集客が上手な整備工場は、オイル交換イベントや、無料点検、無料診断などを行い、大量の見込み客リスト作ります。そして、その「見込み客」に対して継続的なセールスを行い顧客に転換していくのです。
あなたの整備工場で「見込み客」を集めるための集客ツールはどんなものがあるでしょうか。例えば、レンタカービジネスなどが該当します。レンタカーを地域の方に格安で貸し出して工場を利用してもらい、そのお客さんに車検や車販の案内をすると言う方法です。実際に私の顧客も多くの整備工場がレンタカービジネス行い、新規客を大量に集めています。他にはオイル交換のイベントを仕掛けたり、無料点検やワイパーゴム交換、タイヤ点検のような簡易メンテナンスサービスを打ち出し、地域の方に来てもらう方法もあります。
整備工場が新規集客を企画する場合、つい「今すぐ客」を集めたくなりますが、それよりまずは集客しやすい「見込み客」を集める方法を考えてみてください。
「見込み客」を集めて顧客にする方法ができるようになると、地域集客で苦労することがなくなります。“急がば回れ”です。
「今すぐ客」より「見込み客」をたくさん集めましょう。