日本一になるのには理由がある!
上質なサービスの背景は?
元気印工場訪問
㈱サコダ車輌(広島県広島市)
1983 年創業のサコダ車輌は社員数100 名(アルバイトを含む)を超す、いわば自動車関連サービスの専門店が一か所に集まったかのような会社である。車販に始まり保険、車検、一般整備、鈑金等、全てにおいて顧客を包み込む質の高い戦略を打ち出している。
多くの自動車産業がこれらの商材を扱っているとは思うが、同社はこれらの質がすべてワンランク上であるからこそ日本一獲得を実現できたといえる。
ワンランク上なサービスは人財に有り!
3 年前より活発になった新卒採用で、若手の力を最大限に活かすのが同社の強みの一つと言える。
「車販で入口を押さえたから車検や整備が入るわけではなく、その逆も然りです。それぞれの分野に精通するプロスタッフがいなければ、お客さまは自社に来てくれません。しかも、弊社では既存客という考え方をせず、全てのお客さまが新規客であると考えています。一期一会ではありませんが、常に全力投球で接客対応しております。
次も来てくれるなどという甘い考えは通用しません。さらに言えば、片手間で入庫対応するようでは満足のいくサービスは出来ません。
そのためにはやはり対応する社員のレベルを上げていく必要があります。1人のお客さまが車を購入してから乗り換えるまで10 年あったとします。その10 年間で最初に対応したスタッフの成長をお客さまが感じ、褒めて頂くことでさらなる成長が見込めます。こうし
て成長した姿を社員が自分で気づき、さらに成長してくれます」と迫田太郎常務は語る。
社内ロープレや資格取得サポート、新人教育マニュアルなどが完成されており、成長に対して会社が全力でサポートしている。つまり、効率化された成長スキームが同社には敷かれていることになる。
道を挟んで車検店がある。年間4000 台の車検を行う。 | 鈑金・オイル店も目の前にある。一般整備等は、こちらで行う。 | 駐車場にはお客さまへすぐ対応できるようにスタッフが待機。 |
入社3 ヵ月で即戦力!社員の成長をバックアップする
整備や技術を見て盗む時代は大昔の話だ。サコダ車輌では、資格を持っている中途社員よりも若手を雇用している。つまり、戦力は自前で育てればいいということだ。
「自社の教育マニュアルに沿って成長させております。これらのマニュアルも日々更新しております。常にアンテナを張っていなくては時流に流されてしまいます。だからこそ、私はいつも社員達には本気で接しています。社員達の成長なくして、企業の成長はありません。スキル表やタイムアタックなど、社員達が楽しんで成長する仕掛けも行っています。入社時に何も知らない女性でも3 ヵ月後にはナビやETC の取り付け、コーティングの加工などをマスターします。営業マンであってもお客さまの車の小さなトラブルなどには対応出来
ます。そのお客さまが、自分の担当という意識づけも出来ます。そうした全体の成長は、新たなる一手を打つための強い力になります」と迫田常務。
ロープレを行い、お客さま対応の質を上げる
マニュアル通りにやるという、そのマニュアルも常に新しく刷新している。その結果、全ての社員が高次元のサービスを実施出来るのだ。
また教育面だけでなく、福利厚生も充実しており、1000 人花見、BBQ、野球観戦、ボーリング大会やキャンプや運動会に忘年会、社員研修旅行など毎月社内行事が目白押しなのだ。
常に危機意識を持ち、進化を続けたからこその現在の成功がある
同社も最初から順風満帆だったかというと、決してそんなことはなく、紆余曲折があり現在に至る。
しかし、その紆余曲折においては、お客さまと社員達が中心だった。常に成長をし、革新的な進化を遂げた整備業といえる。時代の流れはいつも一定に流れている。その流れをつかみ取るためには、成長することを忘れてはいけない。サコダ車輌では、来期は新卒採用を30 名予定しており、新たなる仕掛けをする構えだ。環境(業界動向)の変化へに応じて進化しなければ、今後、生き残ることは出来ない。多くの学びがサコダ車輌にはあった。
清潔感のある店内 | アンケートやありがとうカードなどを展示する | 創業当時の受付はこのバスであった |
社内制度▶ 環境整備制度 (地域への奉仕活動) 会社概要株式会社 サコダ車輌 | 沿革1983 年 |